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三木医院 内科・循環器内科
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漢方漢方は古代中国で生まれた東洋医学です。
5~6世紀ごろ日本に渡ってきて、独自の発達をとげました。以来、日本で医学と言えば漢方しか無い時代が長く続きました。
江戸時代にオランダから伝わった西洋医学を蘭方、それまでの医学を漢方と呼んで区別するようになりました。

1990年代半ば、私は循環器内科医として、救急医療に従事していました。一刻を争う生死の問題の前では、日常的な患者さんの訴えにまで、手が回らないこともままありました。
漢方に出会ったのは、そんな時です。こころとからだの問題を一体としてとらえ、患者さんの日々の訴えに寄り添うことのできる漢方は、激務に明け暮れる私の目には、とても優しい医療としてうつりました。以後漢方と西洋医学は、私にとって無くてはならない車の両輪になりました。

近年の西洋医学の発展はめざましく、臓器ごとに高度に専門化、細分化されてきています。
逆にそのことが、全身的な難問を解決する妨げになっていることも事実です。

その人の体質や病状に合った漢方薬を処方漢方はそうした西洋医学に対する、逆転の発想です。
「木を見て森を見ず」ということわざがあります。森の中から病気の木を見つけ出して治そうとするのが西洋医学なら、森全体を見て、そのバランスを整えることで森を元気にし、病気の木も治そうとするのが漢方です。
病人に薬草を与えて、その後の体の反応を観察する。
それを数千年間続けて得られた経験知が漢方です。

病気の原因を突き止める手段を持たなかった古代の人々は、薬物と体の反応の関係を重視しました。熱いのか、寒いのか、汗をかくのか、かかないのかなど漢方特有の“ものさし”で病気のしくみを考えて、その人の体質や病状に合った漢方薬を処方しました。
漢方薬は植物、動物、鉱物などからなる生薬の組み合わせです。生薬自体が多くの成分から成り立っており、その多彩な作用が全身的で複雑な病状に効果を発揮するのです。

当院で使用する漢方について
煎じ薬とエキス剤漢方薬には生薬を細かくきざんで、煮出した煎じ薬と、生薬を煮出した液体をインスタントコーヒーのように濃縮・乾燥・粉末化したエキス剤の二つがあります。
当院では保険適用のあるエキス剤を使っています。

エキス剤は水や白湯で服用しますが、粉であること、においが強いこと、苦みがあることなどから、特に若い人たちに敬遠されがちです。
漢方薬のすぐれた薬効を考えると、きわめて残念なことです。

味の濃い飲み物・ゼリー粉が苦手な方はお湯に溶かして、においや苦みが気になる方は味のしっかりした飲み物に混ぜて飲む。嚥下障害のある人には、ゼリーに混ぜたり、とろみをつけるなどの工夫をしてみて下さい。

漢方薬は食前、食間に飲むのが良いとされていますが、飲み忘れてしまったら、食後でも効果はありますので、すぐに服用してください。

副作用について
副作用による顔のむくみ・不調漢方薬にも副作用はあります。
たとえば、カンゾウという生薬が多く含まれる芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)はこむらがえりの特効薬として有名ですが、毎日連用すると、むくみ、高血圧、低カリウム血症などをきたします。
小柴胡湯(ショウサイコトウ)では間質性肺炎による、空咳・息切れが、やせ薬で有名な防風通聖散(ボウフウツウショウサン)では肝障害が、くちなしから得られた生薬のサンシシを含む漢方薬を長く使うと腸間膜静脈硬化症による下痢が、葛根湯(カッコントウ)などマオウを含む漢方薬では動悸、血圧上昇、不整脈、狭心症発作などがまれに見られることがあります。

また薬疹はどのような漢方薬であっても出現する可能性があります。



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漢方の適用例
当院では漢方を①補完医療、②一般病、③高齢者、④妊婦・授乳婦、⑤在宅医療、⑥「未病」などに適用しています。一つずつ解説していきます。

①補完医療
西洋医学薬と漢方西洋医学的治療でも治らない病気や病状を、当院では漢方治療の対象としています。
つまり、西洋医学の補完医療としての立場をとります。
末期がん、膠原病、指定難病などがこれにあたります。


②一般病
腹痛、発熱、下痢、アレルギー症状など漢方薬はかぜ症状、腹痛、発熱、下痢、アレルギー症状など日常的な訴えに対する薬の種類が豊富です。

例えばこむらがえりに対する芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)、細菌性腸炎による粘液便に対する半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)、ウイルス性胃腸炎による水様下痢・嘔吐・口渇に対する五苓散(ゴレイサン)、打撲・捻挫・骨折に対する治打撲一方(ジダボクイッポウ)、片頭痛に対する呉茱萸湯(ゴシュユトウ)などは西洋薬も及ばないような即効性・有効性を示すことがあります。


③高齢者
「心身一如」の健康最近はフレイル(虚弱性)という言葉がはやりです。加齢によるフレイルには骨格筋量の低下などによるからだのフレイルと、うつや認知症などのこころのフレイルがあります。
「心身一如」という言葉があるように、漢方ではこころとからだを不可分な一連のシステムとみなします。例えばこころを落ち着ける生薬のオンジと、からだを元気にする生薬のニンジン・オウギをいっしょに含む、人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)や加味帰脾湯(カミキヒトウ)を投与することで、こころとからだ両方のフレイルを同時に治療しようとします。

④妊婦・授乳婦
「心身一如」の健康妊娠中や授乳中でがんばっておられるお母さん達にも、発熱、頭痛、鼻 水、咽頭痛、咳、痰、下痢、腹痛、嘔吐などの日常的な病気は容赦なくおそいかかります。
お腹の中の赤ちゃん、授乳中の赤ちゃんにも安全で、安心して飲んでいただけるような漢方薬を選んで処方します。




⑤在宅医療
漢方の自然で無理のない死生観漢方の自然で無理のない死生観は在宅医療の現場で役立っています。自然界では、食べたり飲んだりできなくなることは生き物としての死を意味します。漢方では水分は飲めるが、固形物がのどを通らなくなった状態の患者さんに対して、漢方薬をお湯に溶かし、吸い飲みに入れ、誤嚥しないように少しずつ飲んでいただくようにします。
しかし、薬石効なく、漢方薬も飲めなくなられたら、そのままやさしく見守ってあげて下さい。
やがて、意識がもうろうとなり、枯れ木が朽ちるように静かで穏やかな最期を迎えられることがほとんどです。

⑥「未病」
⑤在宅医療「未病」とは2千年以上も前からある漢方用語で、まだ病気を発症していないが、健康とも言えない状態をいいます。高血圧症、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などの病気を発症する前の段階で、からだはすでに、肩こり、腰痛、不眠、倦怠感、肥満など、何らかの警告サインを発しています。
それらを漢方独自の“ものさし”を使って敏感に察知し、病気の発症予防につなげます。漢方薬の保険適用は病名ではなく、症状名が多いので、未病も治療可能です。

「養生」と「節制」日々の生活の中で食事・運動・睡眠・働き方など、生活習慣の自己管理に注意して、病気を未然に防ぎましょう。予防医学としての漢方には「養生」「節制」という二つの心得があります。

「養生」とは文字通り生命を養うことで、食事・運動・睡眠などで、からだに良いことを積み重ねて生命力を養い、高めます。
「節制」とはやり過ぎないこと、節度を守ることです。何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」なのです。


21世紀に入り、日本は世界一の長寿社会になりました。私の外来でも100歳を越された方をちらほらとお見かけします。そのような社会では、「如何に長く生きるか」よりも「生き方の質」が問われます。漢方も含めた21世紀の医学には、そのひとの特性に合わせた、個別的な生活指導と医療が必要です。人工知能(AI)や情報技術(IT)など極度に人工化する環境の中で、生きていく為の人間的な調和の医学こそが求められているのです。


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